花粉を食べて「花粉症」が治る?

毎年、春先ともなると、花粉症に悩まされる人が続出する。鼻がグズグズして、鼻水が止まらなかったり、クシャミが続出するなど、症状や度合いは人それぞれだが、治るものなら治したいという願いはだけは、花粉症の人に共通の思いだろう。
 そんな花粉症を、粗治療ともいえる方法で治そうとする研究が進められている。
それは、抗原となる花粉そのものを飲ませると、花粉症が退治できるのではないかというものだ。花粉症もアレルギーの原因となる抗体を、あえて体内に取り入れることで、症状が治まると考える理由はいったい何だろうか。
 東京大学の医学部でも実験が進められているのだが、これは、抗体によって刺激を受けることで、過剰な免疫反応を起こす乱暴なリンパ球の動きが弱まるのではないかと考える。
そして、専門家達は「乱暴者が自殺する」、「乱暴者が金縛り状態になる」という説を堂々と掲げている。現在は、ネズミに抗体や抗原の一部を与えて免疫反抗を調べている段階だが、人体用に乱暴者のリンパ球を抑えるための「食べる花粉」が登場する日はちかそうだ。