これだけはおさえておきたいサイエンス

あっという間に普及した携帯電話。大学生の「三種の神器」のひとつとなり、一人一台という時代も目の前です。
しかし、この携帯電話から発せられる電磁波の人体への影響が心配されてもいます。たとえば、心臓にペースメーカーを埋め込んでいるひとのとって、携帯電話から発せられる電磁波は凶器となります。電磁波がペースメーカーに誤作動を生じさせるのだ。22センチ以内では確実に影響がでるという。
全国でペースメーカーを要れている人の数は20万人いるというから、駅のホームや車内など、人が密着するような場所では使用を避けたい。
また、ほとんどの病院で、医療器具に悪影響が生じるという理由からしようを禁止しているのも、電磁波による被害をふせぐためだ。他人だけではない。携帯電話を使用する本人への影響も心配されてる。強い電磁波を浴び続けると、白血病や脳腫瘍が増加するという医学報告があるためだ。
アメリカでは製造会社を相手に、携帯電話が脳腫瘍の原因をつくったという訴訟が起こっている。
日本でも、携帯電話の中継アンテナ基地の建設をめぐって、対象となった地域住民の声をあげるなど、少しずつ感心が高まっています。
電磁波は目にみえないものだけに、人体にどんな影響を与えているかがわかりにくい。携帯電話が弱い電磁波だとしても、かけつづけていると同じように影響があるのかどうか、まだ、はっきりとした答えは出ていないが、世界の携帯電話製造メーカーの大手6社が、携帯電話が健康を害すると認めているのも事実だ。
世界保健機構(WHO)が、大規模な国際疫学調査を行い、携帯電話と脳腫瘍の相関関係を調べる計画があるというから、今後を待ちたいものです。