ある日のワンワン物語

    コンビニの前の交差点で友人と信号待ちをしていると・・・
後ろから中型の雑種犬がとことこやって来ました。毛は茶色、鼻の周りが黒い、まだ成犬になってないくらいのかわいい犬でした。犬好きの友人はすぐに近寄り、首輪のない野良だとわかると、<かっわいい!!連れて帰る!> 少し前に死んだ愛犬によく似ていたのです。用事を済ませ、荷造り用の紐を鎖に編んで交差点に戻るとまだいる!いる! お腹がすいてるのかコンビニから出てくる人に寄って行き、みんなに頭をなでられている様子。<やっぱ、かわいいからだよ!>などと話しながら、じれったく信号がかわるのを待って・・・あらら??? 誰かがその犬を抱いて車に乗せてしまいました。道路を渡り車の主に遠慮しながら聞くと、犬を見かけてわざわざ車を停めた若いご夫婦。 家にも一匹いるけれど気になって、連れて帰ろうとしたところでした。 コンビニで買ったハムをあげると、おすわりや、お手もします。友人はかなり残念そうでしたが、やさしそうなご夫婦に任せることに・・・と、そこへまた女の子とお母さんがやって来て、<気になり見にきました> 捨てる人あれば、拾う人有り? よほど強運のワンちゃんだったのでしょうか。